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共生会からのお知らせ詳細記事


家とは

こんにちは。

本日は、R3年度エピソード大賞を獲得した

みずほのグループホーム のエピソードを紹介したいと思います。

 

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ある入居者様(以降ご本人様)とご家族、グループホーム職員のお話。

 

ご本人様はご主人と二人暮らし。

しかしご主人は他界。独居が始まりました。

その頃からご本人様の認知症が徐々に進行していきます。

近所に住む娘様の協力、小規模多機能の利用により自宅での生活を送っておりましたが

認知症は進んでゆきます。次第に自宅での生活が困難となり

桜が蕾をつける頃、グループホームへ入居されることになりました。

 

ご本人様は他者とのトラブルが多く他入居者様の輪の中へ入ることが出来ませんでした。

ご本人様は元々穏やかな方でした。

認知症というものがご本人様の性格を大きく変えてしまったのです。

少しずつこの家に馴染んでいただけるように

心が休まる家で在れるように、玄関ホールでお一人でいらっしゃるご本人様へ日々声掛けを行いました。

「今日は天気がいいですね」「ここは冷え込みますよ。温かいところへ戻りましょう」

 

グループホームにも慣れてきたそんなある日、ご本人が入院をされました。

時折起こってしまう他入居者様との口論の際に、よろめき転倒「大腿骨骨折」。

その約3週間後 無事退院。グループホームへお戻りになり、しばらくたった頃

娘様はこう話し始めました。

 

「母は入院中、認知症で動いてしまうためベッドに拘束されていました。

脚の痛み、思うように動けない悲しみの中

亡くなった父(ご本人様のご主人)と(共生家の)職員さんのことをずっと呼ぶのです。

助けを求めているようでした。

認知症により少しずつ思い出が奪われてゆく中、

大好きだった父や 仲良くしてくれる職員さんの事を覚えている。その事実に驚きました。

母を入居させるということは、母を捨ててしまうことになるのではないか。

まだ自宅で過ごせたのではないか。と、後ろ髪を引かれる思いはありました。

でも手のかかる母をみて頂き、病院でも共生家の職員さんに助けを求めるくらいです。

よくして頂いていることが手に取るようにわかります。

入院中の母は生気のない顔をしていました。

面会制限がある為 母と長く話せるわけではありませんが、見てわかるくらい暗い表情でした。

果たして以前のような明るい笑顔を見ることが出来るのかと、心配になりました。

このまま私たちのことも忘れてしまうのではないか?と、不安で仕方ありませんでした。

 

そんな不安を抱えたまま退院してグループホーム戻り 2週間ぶりに会った母は

以前の優しい笑顔の母でした。穏やかに 笑っていました。

 

入院生活が長く続いてしまっていたら、母の優しい笑顔は見ることが出来なかったかもしれません。

入院前のようには歩けなくなってしまった母を また受け入れてくださりありがとうございます」

 

現在 ご本人様は以前のように歌番組を見ながら、大好きな歌を口ずさんでいます。

職員の声掛けに笑顔で手を振ってくださいます。

あっという間に桜は散りゆき、夏を飛び越え紅葉の色づく季節になりました。

他入居者様の輪に入るには まだ時間がかかりそうですが、

これからもグループホームでの生活がご本人様にとって心地よいもので在りますように。

グループホームが心の休まる家で在りますように。

今後もご本人様との関係作りに努めて参ります。

 

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日々の頑張りが報われる ご本人様やご家族様からの言葉。

何気ない会話の節々に散りばめられた 心に染みわたる一言。

御顔に刻まれた皺がより一層深くなる 喜びの表情。

それらは、私たちの働く活力です。

 

そんな私たちの活力となるエピソードも

少しずつですが紹介していけたらと思います。

毎回長くなるとは思いますが、気が向いたときにお付き合いいただけたら幸いです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

2022年8月25日